05 現在も黒歴史を更新していきたいとふと思った。

(思ったので速攻で(真面目に)夢小説を書きます)

(昔の気持ちを思い出しながら)

(お遊びだよ)

(書いたら寝よう)

 

 

たまには

流鬼/甘/流鬼視点

 

「ただい…お前何してんの?」

 

「何もしてないよ」

 

仕事から帰ってきていつも通りただいま、と言おうとしたら彼女がソファに横になり、ひたすら脚を上にあげてた。

なんだこいつ。

頭でもおかしくなったか。

 まあいいや、とスルーしてソファの前の床に座るとMacを開いた。

こんもりとまだまだ仕事が溜まっている、仕事の後に仕事はいつもの事だった。

俺が前で作業しているというのに、彼女は一向に話しかけてこない。

気使ってるとかじゃないと思う、多分。

 

「…なぁ、無言で後ろで脚上げされてると怖いんだけど」

 

「大丈夫、かかと落としなんてしないから」

 

「こっわ、マジですんなよ」

 

ずっと同じ体制をキープしてる姿は異様だった。

…そういえば昨日、お腹が〜とか言ってたな。そういうことか。

 

「てか…ダイエットしてんの?」

 

「…してないから!うるさい仕事しろ!ばーか」

 

単純聞いただけなのに、いきなり大きな声で後ろから肩を叩かれた。

餓鬼かよ。

 

 

 

全然作業が進まない。

時計を見ればもう20時だった。

彼女は、いつ起き上がったのか普通にキッチンで夜ご飯を作っている。

ヘッドフォンをしていたせいで全く気が付かなかった。

外すと同時に、彼女は声を掛けてくる。

 

「るき、ご飯出来たから1人で食べてていいよ」

 

「は?お前は?」

 

「んー…食べない、お風呂入る」

 

そして俺の分だけテーブルに持ってくる彼女。

あ、ピーマン入ってる。

もしかしてさっき言ったこと気にしてんのか?

…ま、ピーマン避ければいっか。

 

「いや食べろよ、あーんしてあげるから」

 

「やだ、絶対やだ」

 

「太ってねえじゃん別に」

 

「るきにはわかんないよ」

 

あーもう餓鬼だなー。

不貞腐れて部屋から出ようとするところをどうにか引き止めようといい事を思いついた。

彼女の性格はよく分かってる、何だかんだ俺に甘い。その上言葉に敏感で俺が褒めれば影でニヤついている。

 

「俺細すぎる子嫌いなんだよねー、抱きたくない」

 

「…!」

 

彼女の動きが止まる。

いいぞ、もっとやれ俺。

 

「美味しそうに食べる子がやっぱいいよな、なー?」

 

「……食べる」

 

ほら。

急いで自分の分も皿に盛り付けて用意すると俺の向かいに持ってきて座った。

いつも通り2人でいただきますをした。

本当は俺が一緒に食べたかったんだけどね。

 

「あっおいしい」

 

「お前、わざとピーマン入れただろ」

 

「仕方ないなぁ、残すなら私が食べてあげる」

 

「…食うよ」

 

ずるい顔をしてこっちを見てくる。

 

ピーマンは死ぬほど嫌いだけど、たまにはこんな日も悪くは無い、と思った一日だった。

 

 

 

終わり